私たちの業界では、在庫を持つやり方と持たないやり方があります。
一般的に言うと、
在庫を持たないのは、注文住宅とかリフォーム事業など・・・
在庫を持つやり方は、土地や中古住宅を仕入れたり、建売住宅の販売など・・・
色々な人に会うと、何気ない会話がとっても参考になる事があります。
先日、ある飲食店の経営者との会話で・・・
商売の中で最大のリスクは、仕入れたもの(在庫)の廃棄だそうです。
もっとも、飲食店は在庫を持たないと商売になりませんが!
TVでやっている繁盛店のように、お客様が回転すれば在庫もはけますし
廃棄が出たとしても利益でカバーできるかも知れません。
一般のお店は、毎日お客様が入る保証もないし、在庫の多少は命取りです。
廃棄処分が、経営を左右します。
私たち建築業界は、
何故在庫を持つかと言うと、物があれば売りやすいし、売れればその分の儲けも増えて行きます。
土地が売れれば家も建つし、中古物件が売れればリフォームが付いてきますし、
建売物件が売れれば、土地と建物の利益が出ます。
ただし、リスクは飲食店と同じで、廃棄することはありませんが、
在庫を抱えてしまうと経費が掛かり、先行投資したお金も回収できず、
結果、台所事情が急激に悪化します。(先行投資の金額が大きいので!)
私達の会社は創業以来、在庫を持たない経営に拘っています。
土地や中古物件は、地域の不動産屋さんとタイアップして、
私たちは、本業である注文住宅やリフォーム事業に特化する。
餅は餅屋が扱うと言う事です。
営業面の武器は少なくなりますが、そこはスキルでカバーして行くと言う事になります。
経営とは、方向性を決める大事な選択肢が要求されます。
今まで聞いたり見たりしてきた会社で言うと、
本業で成功していたのに、商売の風呂敷を広め始めてから、
表向きは良く見えても中身が悪化している事が多々あります。
たわいもない事から、とても大事な事に触れている自分に気付く時が時折あるのです。
久しぶりに、体にビビッと来ました。\(^o^)/
大切なヒントを得たような・・・