温室度による体感温度の変化実験データ

(冷房期間における自然室温状態でのSET*の低下量出現頻度)

実験の概要
SET*(標準新有効温度)による快適性の比較

※実験は等規模の実験棟2棟を使用し、3日間に渡って温湿度を計測しました。温湿度は日射の影響のある時間を除外して比較しています。

※実験は0.5回/時の強制換気をしている12.5帖の居室で、2人分の発熱と発湿を再現して計測しました。

※SET*(標準新有効温度)は、実験で計測された温度・湿度から、計算して求めました。

SET*(℃)温冷感生理的状態
37.5非常に暑い
非常に不快
温度調節ができない
34.5~37.5暑い
許容できない
おびただしい発汗
30.0~34.5暖かい
不快
発汗
25.6~30.0やや暖かい
やや不快
軽い発汗
皮膚血管拡張
22.2~25.6快適
許容できる
中性
17.5~22.2やや涼しい
やや不快
皮膚血管収縮
14.5~17.5涼しい
許容できない
軽い体冷却
10.0~14.5寒い
非常に不快
ふるえ
参考:SET*(標準新有効温度)と温冷感、生理学的状態の関係(D.A.Mclntyre.1980)

出典:空気調和・衛生工学便覧

実験結果

実験の結果、平均で約15%のエアコン使用の削減効果が得られました。
夏の過ごしやすさを得るためには、ビニールではなく透湿性のある壁材が有効だということがわかります。
WB工法は冷房負荷を削減し、エアコンの使用頻度を減らすことで省エネを実現するのです。
高温多湿の日本の気候風土で夏場快適に過すためには、土壁のように湿気を吸ったりはいたり、外に逃したりしてくれる機能が大切だということがこの実験からわかります。
また、WB工法では冷房を使用しない状態における室内の体感温度が低いことがわかりました。 夏も快適に過ごすことができる工法なのです。