私の通勤道路にはあちらこちらに蓮田があり、蓮の成長もよく観察できます。
梅雨に入りふと車窓から蓮田を見ると、蓮の花がぽつぽつと咲き始めている様子が感じられます。
これからお盆過ぎ頃までたくさんの蓮の花が見れます。
とても美しい花ですが開花してからわずか4日目には花弁を落としてしまいます。ハスの花言葉は「清らかな心」「休養」「神聖」「雄弁」「沈着」「離れゆく愛」です。 まさに極楽浄土に咲く花らしい「清らかな心」といった花言葉は、池の泥水を吸いながらも美しい花をつける特徴にちなんでいるそうです。


~泥中から美しい花を咲かせる蓮~

「蓮を観じて自浄を知り、菓を見て心徳を覚る」
弘法大師の言葉です。
現代語風だと、
蓮の花を見ては自分の心が清浄であることを知りその実を見ては心に徳が備わっていることを思う。

泥の中からきれいに咲く蓮の花。
その姿から我々も心しだいでどの様な環境にも染まることなく、美しい花を咲かせる自浄の力があることを知り、さらにその一粒の種の中にも根、茎、花のすべてが備わっているように、私たち一人一人の心の中にもすでに仏の心が宿っていることに気付くという事です。東光院新聞 
(2016年夏号より参照)